検体検査は検査内容によってさらに分けられ、当院では一般検査、血液検査、生化学・免疫検査、輸血検査、細菌検査をおこなっております。

一般検査

一般検査の画像
全自動尿分析装置

栄研化学 US-3500

尿などの血液以外の体液(胸水、腹水、関節液等)や便な どの検査をします。
尿ではタンパク質や糖分の量を測ったり、顕微鏡を使って尿中に含まれる細胞や血球成分などを観察して、腎臓や膀胱など尿路系の異常を調べます。
便では下部消化管の出血の有無を調べる便潜血検査をおこなっています。

血液検査

患者さんの血液中の赤血球、白血球、血小板の数や種類などを調べ、貧血の程度、体の炎症の有無、白血病などの血液疾患について調べます。
また、出血傾向や血栓症などの診断・治療時には血液凝固検査を行い、経口抗凝固薬(ワーファリンなど)を服用している患者さんも抗凝固治療域の把握として検査が実施されます。
血液検査の画像1
自動血球分析装置

シスメックス XN-1000

血液検査の画像2
全自動血液凝固測定装置

シスメックス CN-3000

生化学・免疫検査

血液は採血後、遠心機と呼ばれる機械で有形成分(赤血球・白血球・血小板など)と、それらを含まない上層の液体成分(血清)に分離します。生化学・免疫検査では主に血清を用いて検査が行われています。生化学検査は、血液や尿にふくまれている多くの化学物質を測定し、肝機能や腎機能、糖尿病などのさまざまな病気の状態がわかる検査を行っています。
免疫検査は、腫瘍マーカーと呼ばれている、腫瘍から産生される物質や、甲状腺ホルモン、肝炎ウィルスなどの検査を行っています。一部の項目を除きますが、検査室に検体が到着後30分ほどで結果が出ます。
生化学・免疫検査の画像1
全自動生化学・免疫分析装置

cobas Pro

生化学・免疫検査の画像2
全自動生化学・免疫分析装置

cobas pure

生化学・免疫検査の画像3
糖尿病検査項目自動分析装置

DM-JACK Ex

生化学・免疫検査の画像4
炭酸ガス炭素同位体比分析装置

POCone

輸血検査

血液型検査や輸血が必要になったときに行う事前検査(交差適合検査)をおこなっています。
輸血の際に使用する血液製剤は臨床検査科で管理し、緊急輸血に備え常時備蓄しています。
輸血検査の写真1
輸血検査の写真2
BIORAD

IH-Com(システム),Swing(分注器),Banjo(判定機)

細菌検査

細菌検査の写真1
患者さんより採取された喀痰・尿・便・血液などに、どのような細菌が含まれているか顕微鏡で観察したり、培養をおこなって調べています。発育した細菌の中で疾患の原因となっていると思われる細菌は、細菌の種類と、その細菌に対して効果のある抗菌薬を調べ、治療に役立てます。
また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、PCR検査も実施しております。
その他にも、インフルエンザウイルスやノロウイルス、マイコプラズマ抗体、A群溶連菌抗原などの迅速検査も実施しています。
細菌検査の写真2
全自動細菌同定感受性検査装置

VITEK2

細菌検査の写真3
細菌検査の写真4
全自動遺伝子解析装置

Smart Gene

細菌検査の写真5
遺伝子解析装置

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