企業長挨拶

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企業長 緑川 泰

 この度、西紋地域5市町村の自治体が共同運営する広域紋別病院の企業長を拝命しました。当院の開設及び発展に尽力された前企業長の宮川良一市長には、地域住民の方々に代わりこの場を借りて心より謝意を表します。

 私はこれまで都内の大学病院等で肝臓外科医として多数いるスタッフや整った医療設備の下、担当する患者の治療に専念し、またそれが当たり前の医療環境で働いてきました。一方で我が国においては医師の偏在と高齢化により地域医療は崩壊の危機に直面していますが、このオホーツク西紋地域においても例外ではありません。医療や介護に携わる人材の確保が大変厳しい状況下で地域医療を如何にして守るか、医師不足をどう克服するかという喫緊の課題を抱えています。このような状況下で地域医療に貢献できる機会をいただけたことに感謝するとともに責任の重さを痛感している次第です。

 以上の現状を踏まえ、企業長としての私に課せられた責務は隣接する地域や保健・福祉等の関係機関との医療連携の推進、病院スタッフの招聘などを通じて地域の基幹病院としての役割を果たせるよう組織運営の基盤を作り、曽ヶ端院長以下、病院全職員の業務を支えてゆく体制を構築することと理解しています。住民の生命と健康を守るため、オホーツク西紋地区の地域医療における最後の砦としての役割を全うすべく、職員一丸となってさらなる向上を目指して努力してゆきたいと考えていますので、引き続き地域住民皆様のご指導とご協力を心よりお願い申し上げます。