初診の大まかな流れ
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認知症疾患医療センターとしての診療は、当院では精神科が担当しています。病院によっては脳神経内科や脳神経外科が担当することもあります。
診療は精神科外来でおこないます。初診(1時間枠)は予約制で、1時間前に来院していただきます。頭部CT・血液検査を実施し、診察開始時には検査結果がそろっています。脱水や腎不全など、身体的状況が良くない場合や、正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫でも認知症らしく見えることがあります。認知症以外の影響や程度を把握するためにも、診察前検査はとても重要です。
検査結果を踏まえた上で、生育歴・現病歴を聴取します。生い立ち・人となりについてうかがいながら、どれくらい適切に質問に答えられるか、どれくらい覚えているか/思い出せるか、集中力や頭のスッキリ度は保てているか、振り向き動作や取り繕いは目立たないか、などを評価します。その上で、認知機能検査(長谷川式簡易知能評価スケール+MMSE)を実施し、必要に応じてパーキンソニズムを評価し、総合的に診断します。
診断に応じて、向後の臨床経過や介護申請した場合の見通しなどを説明し、要望があれば薬物療法についても検討します。診察が終わるまで2時間以上かかるので、帰る頃にはクタクタになっているかもしれません。途中でトイレにいきたくなることもあるでしょう。外来看護師がご案内しますので、どうぞご安心ください。